ウイルス感染を防ぐためには、口腔ケアをしっかりと行うことが大切ですね。なぜなら、例えばインフルエンザウイルスは、喉や呼吸器から体内に入り、感染するからです。
特に、コロナ禍で長時間マスクをつけているので、口腔ケアが重要になります。空気が乾燥する冬は、水分が蒸発してウイルスが軽くなり、長い時間、空気中を漂うためにウイルスを吸い込んでしまうことが多くなります。
歯みがきをおろそかにしていると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)となります。プラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれているというのですから、怖いですね。
口が乾くと口臭と菌は増える?
口の中には、300~700種類の細菌がいて、細菌の数は、歯をよく磨くと1000~2000億個、歯を磨かないと4000~6000億個にもなるそうなんですよ!口の中って、綺麗なものではないんですね。
特に寝ている間に唾液が少なくなると、口の中が乾燥して、朝起きた時の細菌の数は、寝る前の30倍にもなるということです。
専門の口腔ケアの必要性
歯みがきは自分で丁寧にやっても、プラーク(歯垢)を完全に除去することはできません。
歯科衛生士による口腔ケアを受けた人と、自分で歯ブラシだけのケアを行なった人とを比較した研究があります。
インフルエンザ罹患率が自分だけのケアでインフルエンザにかかった人は全体の10%だったのに対して、歯科衛生士による口腔ケアを受けてインフルエンザになった人は、ほんの1%しかいなかったということです。
NHKの情報番組「ためしてガッテン」(2006年2月放送)でも紹介されています。
新型コロナウイルスが体内に侵入する入り口は、口の粘膜です。口の中が汚いと感染リスクが上がり、肺炎なども重症化・重篤化しやすくなりますので、冬場のウイルス感染予防として、口腔ケアがとても大切です。
最近、歯医者さんへ行っていますか?
定期的に、歯科医へ受診したいですね。
「コロナが怖いから行かない」という人もいるかもしれませんが、歯科医院は感染対策をしっかりやっています。
歯科衛生士の口腔ケアを受けて、お口の中を綺麗にしておくことが、ウイルス対策ですね。
参考:1/23(土) 8:45配信yahooニュース
参考:公益社団法人神奈川県歯科医師会